最終更新日 2024年11月13日
◎自分の限界領域を認識する
空手道場を選ぶときに注目したいのが、どのような禁止事項があるのかです。
禁止事項とは、やってはいけないこととされている、禁止項目のことです。
さまざまな流派のある空手ですが、認められていることと、認められていないことがありますので、選ぶときに参考にしましょう。
自分がどのような空手を習いたいのかを、まずは自問自答してみましょう。
体を鍛えたり、精神を鍛えたりするために空手を選ぶのは良い選択ですが、自分の体と精神にとっての限界領域を知っておくことも大切です。
限界領域とは、もうこれ以上は我慢できない領域と言って良いでしょう。
具体的に説明すると、自分が許容できる痛みや苦しみです。
スポーツでも限界領域があります。
空手の場合は、殴られる痛みや、蹴られる痛みも重要ポイントになります。
精神的に欲求不満を解消したい人や、ストレス発散をしたい人は、自分が相手を殴る、蹴る、という動作に注目しがちです。
相手が人間ではなくサンドバッグだとしても同様です。
殴った力や蹴った力は、反作用の法則で自分の体にも負担として返ってきます。
◎顔を殴るか殴らないかは重要です
とくに認識しておきたいのは、顔を殴るか殴らないかです。
顔を殴ってはいけない空手と、顔を殴っても良い空手があるからです。
顔を殴っても良い空手は、グローブを使用するのが基本です。
顔を殴ってはいけない空手は、フルコンタクト空手です。
・フルコンタクト空手
フルコンタクト空手とは、直接打撃の空手である点がポイントになります。
直接打撃は実践的な手法です。
実践的で、なおかつ実戦におけるメリットが高く、防衛術としても攻撃術としても群を抜いています。
直接打撃の空手でありながらも、顔を殴ってはいけないとされていますので、顔を殴られたくない人は覚えておきましょう。
正確には、顔面パンチが禁止されている、という表現が適切になります。
顔面パンチが禁止されているフルコンタクト空手は、多くの流派が存在しています。
街で見かける空手道場の中でも、親しみやすい道場として認識されていることが多いのも特徴です。
・極真空手
フルコンタクト空手の流派のひとつに、極真空手があります。
極真空手は一撃必殺を説いていますので、とても攻撃的な空手なのですが、あくまでも素手と素足による攻撃です。
顔面パンチを禁止しているのも特徴です。
顔を殴らずに空手を習得できるフルコンタクト空手は、流派として空手道場が経営されていますので、看板の表記にはフルコンタクト空手と表記されない場合が多いです。
顔面パンチを禁止していますかと質問したいときに、フルコンタクト空手ですかと質問することでも確認できるので覚えておくと良いでしょう。