虫歯にならない生活習慣を身につけよう@神澤先生まとめ

最終更新日 2024年11月13日

日ごろから虫歯にならないように歯磨きをしっかりとしているという人は多いかもしれませんが、それだけではしっかりとした予防にはつながりません。

そのほかにも様々なことを意識するだけで、虫歯になる確率をがくんと減らすことができるでしょう。

 

1,様々な歯を掃除するためのグッズを用意する

まず一つ目に行いたいことは、歯ブラシだけではなく様々な歯を掃除するためのグッズを用意するようにしましょう。

家の掃除を行う時を思い出してみれば分かるかもしれませんが、例えば狭い場所や手の届きにくい場所などをきれいにする際には、さまざまな掃除用具を使うことになります。

歯磨きにもこれと同じようなことがいえて、歯ブラシだけでは全体の6割ほどしか磨くことができません。

そのため様々な部分に合わせてグッズをプラスしていくことが求められます。

まず歯と歯の間の歯垢をとるために糸ようじを使うとよいでしょう。

糸だけのものよりも持ち手が付いているものの方が使いやすく、子供にもお勧めです。

歯と歯肉のすき間を掃除するためには、歯間ブラシが必要です。

歯間ブラシでブラッシングをすることによって、歯のすき間をしっかりと磨くことができます。

太さが極細から極太まであるので、自分の歯のすき間に合わせて一番良いものを選ぶと良いでしょう。

歯ブラシが届きにくい奥歯の溝や歯間を磨くためには、ブラシの部分が小さく毛先も細くなっているスポットブラシを使ってみると良いでしょう。

歯ブラシは毛先が開いてしまうとブラッシング効果がどんどん落ちてしまいます。

そのため3カ月に一度は交換することが求められます。

 

2,食後や寝る前にはブラッシングやマッサージを行う

次に食後や寝る前にはブラッシングやマッサージを行ってみましょう。

歯磨きは最低でも1日に2回以上しなければ菌が残りやすくなるといわれています。

食後10分から15分程すると口腔内の酸化が進むといわれているので、この時間内に歯磨きをすることによって、進行を食い止めることにもつながるでしょう。

寝ている間は唾液の分泌量はがくんと減ってしまい虫歯になりやすい時間帯と言えます。

歯磨きをしないで寝てしまうことは一番危険な行為と言えるでしょう。

また歯を磨くだけではなく歯茎をマッサージするようにブラッシングをすることによって、血行が良くなります。

これにより歯周病の予防にもつながるでしょう。

そして時にはフッ素の力で歯をガードすることも意識しましょう。

フッ素は歯の表面に付くと、歯に鎧がかぶさったかのように歯を丈夫にする効果が期待できます。

そのため歯磨き粉を使うのであれば、フッ素配合のものを選ぶと良いでしょう。

歯磨きに力を入れているスウェーデンでは、子供の時からフッ素を使うことによって予防に役立てているのです。

 

3,食後にはキシリトールを使って歯垢や酸をブロック

そして食後にはキシリトールを使って歯垢や酸をブロックしましょう。

歯磨きやフッ素だけではなく食後にキシリトールを摂取することを推奨している国も見られます。

これにより虫歯が激減したという結果も出ています。

キシリトールは天然由来の甘味料で、歯垢や酸を作らないように働きかける力があるといわれています。

甘いおやつを食べるのもよいかもしれませんが、キシリトール入りのガムやタブレットなどを選んでみるのも一つの手段です。

そして0歳の時からしっかりとデンタルケアを行うことも重要です。

歯が生えていなければ大丈夫だと思っている人も多いかもしれませんが、歯が生えていない赤ちゃんのうちから、ミルクを飲んだ後には歯ブラシを口の中に入れて自然と慣れさせていくことが求められます。

これにより歯が生えてきてから急に歯ブラシを使うことに、抵抗を感じなくなります。

そして特に高齢者は十分な注意が必要です。

25年以上前は80歳以上の日本人は平均として4本しか歯が残っていなかったと報告されています。

近年では80歳で20本以上の歯を残したいという考えがあり、現在では20本以上残っている80歳以上の日本人が4割以上に達しているといわれています。

しかしきちんと食事を噛むことができる健康な歯が残っている人は少ないのです。

年齢を経過するに従い注意しなければならないのは、歯茎が下がることによって発生する根元の虫歯です。

これを防ぐためには歯間ブラシを使いしっかりと磨くことが大切です。

 

4,まとめ

毎日しっかりと歯磨きしていると思っていたとしても、それが本当にしっかりできているのかはなかなか判断することはできません。

また歯の状態は人により異なるため、自分の口の中の健康を維持するためには、プロによる個別ケアやメンテナンスが重要となります。

定期的に歯科検診を受けることによって、自分の磨き足りない場所を把握することができたり、反対に強く磨きすぎて傷ついている場所や見えない部分の虫歯など、自分ではなかなか気付くことができない問題を改善に導けます。

歯科クリニックには3カ月に一度は訪れたいところです。

どんなに健康に良い食べ物を摂取していたとしても、それを噛み砕くための口の中が汚ければ何の意味も無くなってしまいます。

歯をきれいに保つことは、全身の健康にも関わってくると言うことです。

神澤光朗 評判